2005年12月26日

応用編的使い方

 応用編と言っても難しいことは無く、チョットしたテクニックの紹介です。
  1. 地面にペグが入らないとき
     少しずつ色々な工夫をしてみます。数センチ横だとペグが入ることもあります。それでも刺さりが浅いときには、二本打つ、Xにして打つ。さらに、ペグに張綱を結ぶ位置をできるだけ地面に近くなるようにずらしてテコの原理を防ぐ、などなど。

  2. 砂浜や雪の上
     竹ペグ、板ペグやそれに類するものを“面で荷重を受ける”ようにして使います。
     細長いペグのばあいは刺すのでは無く、真ん中にロープを結んで横に倒して埋めます(アンカーと言えば解るかも)。筆者は冬に雪の上に参天を建てることを想定して、断面がT字のペグを使用しています。

     砂浜や雪のときに買い物袋を何重かにして埋める方法もあるそうですが、回収に自信が無いのでやったことがありません。それよりも、大きめの土嚢のようなものを作って、単なる重石として利用するのが簡単です。

     その他、立ち木、大きな石で固定する、棒切れと石、パドル、スキー、ストック、スノーボード、スコップ、ピッケル、ペグハンマー、張綱を適当に埋めるだけ(雪質によってはかなり持ちます)などなど、『工夫のしがい』があります。

  3. 吊り下げてみる
     多くの“参天(SANTEN)”のテッペンにはループが着いているので、高いところ(木の枝や小屋の梁、岸壁ではハーケン)に吊り下げて使うことが出来ます。

  4. かぶってみる
     底が無いので一般のツェルトと同じような使い方ができます。強風下での休憩では被ってしまい、裾を巻き込むように風の進入を防げば体温を奪われにくくなります。

  5. 支柱を高く/張り綱を伸ばして張ってみる
     支柱を高くして張り綱も目一杯伸ばして張ると、底が無いので地面との間に隙間が出来ます。夏場の浜辺や「フェス」ように影を確保しつつ、風通しも確保したい時には最適なお昼寝/休憩サイトを提供します。急な夕立のときにタープでは雨が吹き込み放題ですが、支柱と張り綱を通常の状態に戻せば対応できます。また、着替えなどなどプライベートな仕切られた空間も簡単に手に入ります。

  6. 参天とタープの組合せ
     参天の一部を支点としてタープを設営することは、炊事や宴会などのスペースを提供する非常に魅力的な使い方だ。一方、強風下では参天に対して大きな負担となり、破損の原因になる可能性が高い。よって、風が強くなることが予想されたり、実際に風が強くなり始めたらタープは収納してしまい、参天内での宴会に切替えることを強くお勧めする。

    <シロウトの考察>
     速度圧とは風自体が持っている力の事で、運動エネルギーのこと。
    速度圧は、次のように表される。
    0.5×ρ×V^2・・・・・・・・(1)
    ρは空気密度(kg/m3)で通常1.2kg/m3程度。Vは風速(m/s)。

    (1)式が単位面積あたりに作用する風圧で、風圧力と呼ばれる。
    単位はN/u=Pa(パスカル)。
    風圧力は風速の2乗に比例して大きくなり、風速10(m/s)の時60Paの力がかかる。

     実際には物体に風があたる場合には物体があることによって流れの向きが変化するから、風の力が100%物体に加わるわけではない。この加わる力の割合を表したものが風圧係数。例えば、風速10(m/s)の時、1m四方の板にかかっている力を求めてみる。板の前面には正圧(面を押す力)、背面には負圧(面を引っ張る力)が働く。ここでは問題を簡単にするため、それぞれの面の風圧係数はどこでも一定とし、前面では0.8、背面では-0.4する。板全体にかかる力は、前面にかかる力と背面にかかる力の差となる。よってここでは風圧係数が1.2となる。(1)式に風圧係数と面積をかけると、風速10(m/s)の時、1m四方の板には、72N=7.35kgfの力がかかっている事になる。


    <10(m/s)のときの風圧計算:0.5×1.2×10^2=60N/m2>
    スノーピークのペンタタープの面積をおおざっぱに4平米とし、風の逃げや風圧係数を無視しても、以下のように参天のてっぺんのループ一点には非常に大きな荷重がかかる可能性がある(風の方向は目まぐるしく変わるので、静荷重であるとも限らない。×2倍、3倍となる可能性もある)。

    10m/s: 60×4= 240N  240/.98=245kgf
    20m/s: 240×4= 960N  960/.98=980kgf
    30m/s: 540×4=2160N 2160/.98=2204kgf

     かなり極端な条件を設定した計算だが、丈夫そうに見える参天であっても、250kgも1tも2tも(たとえば、車は1t強)吊るして大丈夫だろうか?。私にはチト無理があるように思える。

Top
posted by zuno at 00:00| 応用編的使い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。